これは現役時代には気づかなかったことだが、考える際、自分の視座と視点を意識することだ。
視座は、えんどう豆の収穫時に体験したことから意識するようになった。畝の反対側に移動すると以前の立ち位置の目前に沢山の鞘が残っていることに気づくことが多い。立ち位置を変えれば見えなかったことが見えてくる場合があるのだ。
私の化学の話:「化学 Ⅲ タンパク質の静電相互作用も酸・塩基相互作用だよ」は視座を静電相互作用から酸・塩基相互作用に移すことで酸・塩基の強度で相互作用力(結合力)の大小が決まる話だ。この結合力が数値化されている酸解離定数で容易に予測可能となりそれを化学構造式で誰でも納得できる。結合力の大小が容易に予測できることで血中アルブミンが血中遊離脂肪酸を取り込めること、脂肪酸の代謝が脂肪酸と補酵素Aが共有結合したままで行われることも納得できる。
視点は、「化学 Ⅰ 酸素分子の化学構造式を創る」で、実態を表す酸素分子の化学構造式が無いことに目をつけた。実態を表す化学構造式が無いのは、酸素分子の基底状態(ジラジカル)のラジカル安定化機構が未知であることに原因がある。そこでラジカル安定化の新概念とそれに基づく酸素分子の化学構造式を創った。これで酸素分子も他の化合物群と同様になり化学構造式で実態を表せるようになったと思っている。
更に前記ラジカル安定化の新概念でラジカル安定化が説明可能な酸素分子の兄弟達を発掘、次に超安定ラジカルと言われるニトロキシドラジカル化合物群がなぜ超安定なのか? も説明、更に超2安定ラジカルの存在を予測した*。
また一酸化炭素のラジカルアニオンが超2安定ラジカルとの前提で、鉄ペンタカルボニル:Fe(CO)5の生成反応機構(化学 Ⅳ-2)も案出した。
更に塩基性アミノ酸に分類されるヒスチジンだが、他の塩基性アミノ酸とは違う役割を受け持つ話 (化学 Ⅲ-4)。更にニトロソ化合物群が何故オキシムへの転移反応を起こしやすいのか(化学 Ⅱ-2)等、私の見解を紹介しました。今後書き足す予定も沢山あります。
化学に興味のある方、是非私の「化学」を読んでください。化学の世界に入った方々に生じた「何故」が私の話で納得と共に解消すればこれ以上の喜びはありません。
*それは電子親和力がプラスの値の中性化合物群から生じるラジカルアニオンだ(化学 Ⅳ 中性化合物の電子親和力納得法)
